資産形成・老後資金 2024.11.19

分散投資とは?分散方法や注意点を解説

投資は元本割れリスクがあるため、可能な限りリスクを抑えることが大切です。投資する資産や地域、タイミングなどを分ける分散投資では、リスクを抑えて安定したリターンを目指せます。

本記事では、分散投資における分散方法や注意点を解説します。

分散投資とは

分散投資とは、投資する資産や地域、タイミングなどを分けて投資する手法のことです。1つの商品に投資した場合、その銘柄の価格が高いときに買ってしまったり、暴落して大きな損失を被ったりするリスクがあります。

そのため、値動きが異なる複数の商品に投資し、1つの商品の価格が下がってもほかの商品で損失をカバーできるようにしておくことが大切です。分散投資は、投資のリスクを抑えるための重要な手法であるといえます。

分散方法

分散投資には、資産・銘柄・地域・時間の分散があります。それぞれを詳しく解説します。

資産の分散

資産の分散とは、特性の異なる複数の資産に分散して投資することです。例えば、株式や債券、不動産や金など異なる資産を保有することをいいます。

異なる値動きをする資産を組み合わせることで、リスク低減効果が期待できます。

銘柄の分散

銘柄の分散とは、異なる値動きをする銘柄を組み合わせることです。例えば、株式といってもA社とB社の株では値動きが異なるため、A社だけでなくB社やC社の株も保有して投資先を複数の銘柄に分散させることを銘柄の分散といいます。

値動きが異なる銘柄を組み合わせておくことで、1社の株価が下落してもほかの株でカバーできる可能性があります。

地域の分散

地域の分散とは、投資する地域を分散させることです。投資地域は大きく分けて日本国内と海外の2パターンで、海外はさらにアメリカや中国、欧州のように細かく分けられます。

全世界を対象に投資できる投資信託を購入すれば、手軽に地域の分散ができます。

時間の分散

時間の分散とは、投資するタイミングを分けて複数回にわたって投資することです。投資商品は、安いときに買って高いときに売ることで利益を得られます。そのため、価格が高いときに買ってしまう高値掴みを防ぐためには、投資タイミングを分散させることが大切です。

値動きのある商品を毎月一定額ずつ購入する「ドルコスト平均法」は、安いときに購入口数を増やし、高いときに少なく買う手法であるため、時間の分散に有効であるといえます。

分散投資の注意点

分散投資は、リスクを抑えて大きな損失の発生を防ぐ投資方法ですが、注意点もあります。ここでは、分散投資の注意点を紹介します。

管理が複雑になる

分散投資では複数の資産を保有するため、管理しなければならない投資先が多くなります。異なる商品を組み合わせるため、それぞれの値動きを把握しなければなりません。

把握しきれないほど投資先が増えて管理できなくなると、損失につながるリスクがあるので注意しましょう。あらかじめ複数の資産が組み合わせられている商品を活用するのも手段のひとつです。

短期的に大きなリターンを得るのは難しい

分散投資は、リスクを抑えた資産運用方法です。ただし、分散効果で資産運用のリスクを抑えるとリターンも少なくなるため、短期間で大きなリターンを得るのが難しくなります。

例えば、将来的に大きな値上がりが見込める企業にまとめて投資をしておくと、値上がりしたときに大きなリターンを得られます。しかし、分散投資は投資先を分散するため、1社が値上がりしても大きなリターンを得るのは難しいでしょう。

分散投資は大きなリターンを得られる可能性は低いですが、大きな損失を被るリスクを下げられます。

定期的にポートフォリオを見直す必要がある

分散投資を目的として保有している金融資産の組み合わせのことをポートフォリオといいます。ポートフォリオは一度組んだら完成ではありません。

運用方針やリスクの許容度の変化に応じて、1年に1回を目安にポートフォリオを見直しましょう。

分散投資をするなら投資信託がおすすめ

分散投資をするためには、複数の投資先を選んで多くの資金を投資することになります。しかし、多くの資金を用意できない方や、投資先を選ぶのが難しい方もいるでしょう。そのようなときに投資信託を活用すれば、少額の資金で分散投資ができます。

投資信託は、国内外の株式や債券などを詰め合わせた商品として販売されているため、投資初心者でも分散投資しやすい特徴があります。投資信託をはじめる際は、税制上のメリットがあるNISAやiDeCoを活用するのがおすすめです。

NISAは、投資信託や個別株などに投資して得た利益が非課税になる制度のことです。通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISA口座であれば何年運用しても税金がかからず、運用益をそのまま受け取れます。NISAのつみたて投資枠では、長期・積立・分散投資に適した投資信託を購入できます。

iDeCoは、将来受け取る年金を自分で積み立てる制度です。掛金が全額所得控除となったり、運用益が非課税になったりするのが特徴です。積み立てたお金は、60歳以降に年金または一時金として受け取れます。

(※)投資信託について、分散投資を行うことでリスクを抑えやすくなりますが、損失の可能性がゼロではない点にご留意ください。

資産形成のご相談はauフィナンシャルパートナーへ

分散投資でリスクを抑えて資産形成したい方は、auフィナンシャルパートナーにご相談ください。

auフィナンシャルパートナーのauマネープラン相談(家計見直し相談)では、ファイナンシャルプランナーがお金に関する悩みの解決を無料でサポートしてくれます。

まとめ

資産形成をするときは、資産や地域、時間を分散してリスクを抑えることが大切です。分散投資は、短期間で大きなリターンを得るのは難しいものの、大きな損失を被るリスクを下げられる投資方法です。

資産形成や老後資金の準備に不安を感じるときは、お金のプロに相談してみましょう。auフィナンシャルパートナーなら、ファイナンシャルプランナーが資産形成の疑問に応えてくれます。

分散投資でリスクを抑えて資産形成するためにも、まずはauフィナンシャルパートナーにお気軽にお問い合わせください。

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