生命保険を見直すポイントは?見直しのタイミングや注意点も解説

生命保険を有効活用するには、契約内容の定期的な見直しが必要といわれます。この記事では、生命保険の見直しが必要な理由と見直しのタイミング、確認するべきポイントなどを解説します。
生命保険に加入している方や、保険の見直しを検討している方はぜひ参考にしてください。
- 生命保険の見直しが必要な2つの理由
- 1.ライフステージによって必要な保障が変わるから
- 2.新しい保険商品が販売されるから
- 【年代別】生命保険見直しのタイミング
- 20代の場合
- 30代の場合
- 40代の場合
- 50代の場合
- 60代の場合
- 生命保険の見直しで確認するべき3つのポイント
- 1.支払い続けられる保険料か
- 2.過不足のない保障内容か
- 3.被保険者や保険金の受取人が適当か
- 生命保険を見直す際の注意点
- 新たな保険に加入できない可能性がある
- 同等の保障を受けられなくなるおそれがある
- 解約返戻金額が少ない、または受け取れないケースがある
- 生命保険の見直しを無料で相談できる窓口3選
- 1.ファイナンシャルプランナー無料相談
- 2.金融機関の相談窓口
- 3.保険の相談窓口
- 生命保険を効果的に見直し、万が一のときに安心できる備え作りをしよう
生命保険の見直しが必要な2つの理由

生命保険の見直しが必要な理由には、「ライフステージの変化」と「新商品の販売」が挙げられます。まずは保険を見直す必要性を確認し、より効果的な保障の再構築を目指しましょう。
1.ライフステージによって必要な保障が変わるから
生命保険の見直しが必要な理由の1つは、ライフステージによって必要な保障が変わるからです。例えば、学生や独身の方は、生命保険の必要性はそれほど高くないかもしれません。一方、結婚や出産といったライフイベントを経て家族を持った方は、より手厚い保障が必要になります。
このように、ライフステージに変化があったときには保障内容を見直し、適した保険への乗り換えを検討しましょう。
2.新しい保険商品が販売されるから
商品の改定などにより新しい生命保険が販売される点も、生命保険の見直しが必要な理由の1つです。
生命保険会社の多くは、毎年新たな生命保険商品を販売しています。そのため、場合によっては現在加入している保険よりも内容が充実している商品や、保険料が安い商品が新たに販売されることもあります。
定期的な見直しにより、保障内容や契約条件がより良い商品への乗り換えを目指すことも、生命保険を賢く活用するポイントです。
【年代別】生命保険見直しのタイミング

生命保険の見直しは、年齢やライフステージが変化したタイミングで実施すると効果的といわれます。ここでは、20代~60代の年代別に、生命保険を見直すべきタイミングを詳しく解説します。
20代の場合
20代で考えられる主なライフイベントは、以下のとおりです。
- 就職
- 結婚
就職で親世帯から独立したことを機に、生命保険に加入する方も少なくありません。独身の場合は、万が一のときのお葬式代程度を用意できる生命保険に加入すれば十分という考え方もあります。
一方、結婚をすると守るべき家族が増えるため、より手厚い保障が必要になります。独身時代に加入した生命保険がある方は、万が一のときに家族が困らないよう、保障内容の見直しを検討しましょう。
30代の場合
30代で考えられる主なライフイベントには、以下があります。
- 結婚
- 出産
- マイホーム購入
30代は出産を経験する方も多く、教育費など将来必要な資金が増える年代です。そのため、万が一のときに家族が安心して暮らせるよう、より手厚い備え作りを考える必要があるでしょう。
30代は、マイホーム購入に合わせた生命保険の見直しも効果的です。住宅ローンを利用してマイホームを購入する場合、多くの方が団体信用生命保険(団信)に加入します。
団体信用生命保険とは、ローン契約者に万が一のことがあったときに、住宅ローン残高に相当する保険金が支払われ、住宅ローン残高がゼロになる保険のことです。つまり、団体信用生命保険に加入していれば、住宅ローン契約者に万が一のことがあった場合でも、残された家族の住まいを失う心配がなくなります。
団体信用生命保険で受け取れる保険金額はローン残高によりますが、場合によっては数千万円の保障を受けられるケースもあります。住宅ローンを組むのであれば、万が一のときでも住まいを確保できることを考慮し、その他の生命保険の保障内容を下げ、保険料負担を抑えるといった見直しも選択肢となるでしょう。
40代の場合
40代で考えられる主なライフイベントは、以下のとおりです。
- マイホーム購入
- 子どもの進学
40代は子どもの義務教育が終了し、高校や大学への進学が増える年代です。進学には、学費のほかにも交通費や塾・予備校の費用などが必要になるケースも少なくありません。また、私立の学校を選んだ場合は、学費が大きな負担となることもあります。
もし備えが不十分だと、親に万が一のことがあった場合に、子どもが進学を断念せざるを得なくなる可能性があります。何かあったときに子どもが困らないようにするためにも、保証内容を手厚くするなど、生命保険の見直しを検討しましょう。
50代の場合
50代で考えられる主なライフイベントは、以下のとおりです。
- 子どもの進学
- 子どもの独立
- マイホームのリフォーム
50代になると、親世帯から子どもが独立する家庭も増えます。子どもが学生のうちは、保険商品を活用した教育資金への備えが必要です。一方、子どもが独立した後は教育費が不要になるため、保証内容を見直して保険金を減らすことも選択肢となります。
50代は、老後の生活が目前に迫る世代です。子どもの独立を機に生命保険を見直し、保険料が減った分を老後の資金に充てることも、1つの選択肢です。
60代の場合
60代で考えられる主なライフイベントは、以下のとおりです。
- 子どもの独立
- 定年退職
60代は、多くの方が定年退職を迎える年代です。収入が減る一方で、子どもの独立により出費も少なくなります。
60代では、老後のマネープランを考慮した保険が必要です。場合によっては掛け捨て型の生命保険から、老後資金の貯蓄を目的とした貯蓄型の個人年金保険への乗り換えも選択肢となるでしょう。
生命保険の見直しで確認するべき3つのポイント

ここでは、生命保険の見直しで確認するべき3つのポイントを解説します。
- 支払い続けられる保険料か
- 過不足のない保障内容か
- 被保険者や保険金の受取人が適当か
それぞれを詳しく見ていきましょう。
1.支払い続けられる保険料か
生命保険を見直す際は、支払い続けられる保険料であることが重要です。保険の見直しにより保険料が上がった場合は、保険料の支払いが難しくなる可能性があります。支払いが滞ると、契約が失効し保障を受けられなくなるため、注意が必要です。
保険料を支払い続けるには、将来の資金計画を考えたうえで、無理のない保険料で契約することが重要です。また、払込期間が長いときは、定年などで収入が減ることも考慮したうえで契約しましょう。
2.過不足のない保障内容か
生命保険を見直すのであれば、残された家族が困らない保障内容で契約することが重要です。
ただし、一般的に保障内容が厚くなるほど、保険料も高くなります。そのため、過度な保障内容で契約をすると、保険料が家計を圧迫するおそれがあります。生命保険を契約する際は、保障内容と保険料のバランスを十分に検討することが大切です。
3.被保険者や保険金の受取人が適当か
生命保険の見直しでは、被保険者と保険金の受取人も確認しましょう。生命保険では、契約時に以下の2つを決定します。
詳細 | |
被保険者 | 生死の対象となる方 |
受取人 | 保険金を受け取る方 |
例えば、夫が大黒柱の家庭であれば、夫を被保険者、妻を受取人とする生命保険を契約するケースが一般的です。
一方、夫婦共働きで収入に大きな違いがないときは、それぞれが被保険者と受取人となる保険を2本契約する場合もあるでしょう。
生命保険を契約する際は家族構成や働き方、年齢などを踏まえ、誰にどれだけの保証が必要なのかを見極めることが重要です。
生命保険を見直す際の注意点

生命保険を見直すと、保険料を抑えられたり、より良い保障内容の保険に乗り換えられたりするといったメリットがある一方で、新たな保険に加入できない、払い込んだ保険料が想定していたほど戻らないといったトラブルが発生するケースもあります。
注意点を事前に確認し、納得がいく保険の見直しを実現しましょう。
新たな保険に加入できない可能性がある
生命保険見直し時の注意点の1つが、新たな保険に加入できない可能性がある点です。生命保険を契約する際は、被保険者の健康状態に関する審査があるため、持病や既往歴によっては、新たな保険に加入できない可能性があります。生命保険を見直す際は、まずは新たに加入できる生命保険があるかを確認することが重要です。
新たな生命保険に加入してから現在の保険の解約をすると、保険料の支払いが一時的に重複し、家計の負担が増えます。しかし、新たな生命保険に加入できないリスクを抑えたいのであれば、乗り換える商品に先に加入することも検討しましょう。
同等の保障を受けられなくなるおそれがある
生命保険を見直す場合、同等の保障を受けられなくなるか、同等の保障を受けるには保険料が高くなるおそれがあることも押さえておくべきポイントです。
このような事態が発生する要因としては、前回の保険契約時よりも被保険者の年齢が上がっていることや、同じような保障を受けられる商品がなくなっていることなどが考えられます。
保険料がいくらになるかは、被保険者の健康状態や年齢によるため、一概にはいえません。申し込みを検討する商品があるときは、事前に相談窓口などで相談し、保険料や保障内容のシミュレーションを行うことが重要です。
解約返戻金額が少ない、または受け取れないケースがある
保険の見直しにより、現在加入中の生命保険を解約するのであれば、解約返戻金の有無や金額も事前に確認しましょう。解約返戻金とは、保険を解約したときに戻ってくるお金のことです。
生命保険には、掛け捨て型と貯蓄型があります。掛け捨て型には、解約返戻金はありません。貯蓄型は解約返戻金が支払われますが、金額は契約内容によって異なります。場合によっては、返戻金額が支払った保険料総額を大きく下回るケースもあります。
解約を検討しているのであれば、まずは契約している保険会社に相談し、解約返戻金額を確認すると安心です。
生命保険の見直しを無料で相談できる窓口3選

最後に、生命保険の見直しができる無料の相談窓口を3つ紹介します。相談する窓口によっては、相談できる範囲や取り扱う商品の種類が異なります。
悩みの解決につながる窓口を選び、より効果的な保険相談を目指しましょう。
1.ファイナンシャルプランナー無料相談
ファイナンシャルプランナー無料相談を利用すれば、無料でファイナンシャルプランナーに相談できます。通常、ファイナンシャルプランナーに相談すると1時間あたり5,000~2万円程度の費用がかりますが、無料相談サービスを利用すれば費用は掛かりません。
なお、無料で相談できる内容や相談時間、相談回数などは利用するサービスによって異なるため、事前に確認しましょう。
auフィナンシャルパートナーのauマネープラン相談であれば、ファイナンシャルプランナーに保険の見直しを無料で相談できます。保険の見直しのほか、学費やマイホームの購入資金、老後資金などマネープランの総合的な相談が可能です。
auマネープラン相談は、全国どこからでも出張費なしで利用できます。お金のプロに今後の資金計画を相談したい方は、お気軽にお問い合わせください。
2.金融機関の相談窓口
銀行や保険会社の窓口でも、生命保険の見直しの相談ができます。ただし、相談後の乗り換えは、金融機関が取り扱う保険商品に限られる点には注意しましょう。
お金の管理を1つの金融機関にまとめたいのであれば、銀行での相談が有効です。契約したい保険会社が決まっている場合は、その保険会社の窓口が有力な選択肢となります。
3.保険の相談窓口
保険の相談窓口でも、無料で保険の見直しを相談できます。保険の相談窓口は保険代理店が運営しており、ショッピングモールなどに店舗を構えています。
気軽に、まずは身近な場所で相談をしたいと考えている方は、保険の相談窓口が選択肢となりそうです。
保険の相談窓口では、複数の保険商品の中から契約する商品を選べます。ただし、相談窓口の営業方針などによっては、独自の推奨基準で提案されるケースがあることは覚えておきましょう。
生命保険を効果的に見直し、万が一のときに安心できる備え作りをしよう

生命保険の見直しは、結婚や出産、子どもの独立といったライフイベントが発生するタイミングで行うと効果的です。将来のライフプランをイメージしたうえで、過不足のない保障内容を考え、万一のときに安心できる備え作りをしましょう。
生命保険の見直しをご検討の方は、auマネープラン相談がおすすめです。auマネープラン相談では、お金のプロであるファイナンシャルプランナーに無料で保険の見直し相談ができます。
auマネープラン相談では、キャッシュフロー表やライフプラン表の作成を通じて、家計の改善点や今後の必要資金の見える化が図れます。また、明確になった改善点を解決するために、保険の見直しや家計管理、資産運用の相談が可能です。
生命保険を見直したい方や家計を見直したい方、今後のマネープランを立てたいと考えている方は、auマネープラン相談にお気軽にご相談ください。
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