家計見直し・教育資金 2023.3.31

生活費の目安と内訳は?世帯人数・都道府県・年代別に見る平均額と節約方法10選

なかなか思うようにお金が貯まらない場合、「生活費をかけすぎなのだろうか」と考える方もいるでしょう。

本記事では、一般的な生活費の平均額と内訳を世帯人数や年代などのさまざまなジャンル別にまとめているほか、今日からすぐに実行できる生活費の節約方法をご紹介します。

「お金は貯めたい」「だけど今の生活水準を下げたくはない」という方は、自分の生活費と平均的な生活費と照らしあわせることで、現在の問題点や改善しやすい点を把握。そのうえで節約方法を確認し、自分にあった方法を試してみてください。

【世帯人数別】生活費平均と内訳

単身世帯から6人以上の世帯まで、世帯人数別に生活費の平均額とその内訳をまとめました。

一般的な生活費と自分の生活費を照らしあわせることで、お金の使い方に問題がないかを確認できるでしょう。

なお、今回データをまとめるにあたって用いた総務省統計局の「総務省統計局 家計調査(家計収支編・2021年度)」では、実家暮らしや持ち家、賃貸など居住状況を分けることなく統計がとられています。

その結果、住居費の平均額はかなり低い数値となっているため、家賃や住宅ローンの支払いがある方はその分を多め見積もることを推奨します。

また、「総務省統計局 家計調査(家計収支編・2021年度)」では、交通費と通信費が合算されているため、以降の表では交通費と自動車等関係費を足した「交通費(自動車関係費を含む)」と「通信費」に分けて解説します。

単身世帯(一人暮らし)の生活費

単身世帯(一人暮らし)の1ヶ月あたりの生活費は、平均155,046円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 38,410円
住居費(家賃含む) 22,116円
水道光熱費 11,383円
家具・家事用品費 5,687円
衣服や靴の調達費 4,606円
保険医療費(通院費や薬代含む) 7,625円
交通費(自動車関係費を含む) 11,703円
通信費 7,153円
教育費 7円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 17,106円
そのほか(交際費、用途不明含む) 29,251円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

単身世帯の場合は独身の方が多いことから、教育費がほぼかからず、主な支出先は食費および娯楽費や交際費となっています。

また単身世帯は賃貸住まいが多いことから、住居費の割合も比較的高くなりやすい傾向です。

二人世帯の生活費

カップルや夫婦をはじめ二人世帯の1ヶ月あたりの生活費は、平均248,144円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 66,327円
住居費(家賃含む) 19,521円
水道光熱費 19,168円
家具・家事用品費 11,048円
衣服や靴の調達費 6,539円
保険医療費(通院費や薬代含む) 14,924円
交通費(自動車関係費を含む) 23,582円
通信費 10,947円
教育費 507円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 21,481円
そのほか(交際費、用途不明含む) 54,099円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

単身世帯と比較すると食費および交際費が大きく増えていますが、2人分の費用であることを踏まえると妥当な数値でしょう。

二人世帯の多くは大人2人で構成されていることから、内訳の比率としては単身世帯とあまり変わらない傾向にあります。

四人世帯の生活費

四人世帯の1ヶ月あたりの生活費は、平均320,090円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 87,017円
住居費(家賃含む) 16,570円
水道光熱費 23,477円
家具・家事用品費 13,082円
衣服や靴の調達費 11,929円
保険医療費(通院費や薬代含む) 12,867円
交通費(自動車関係費を含む) 30,879円
通信費 15,771円
教育費 29,963円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 29,384円
そのほか(交際費、用途不明含む) 49,152円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

四人世帯となると、一般的にはお子さまのいる家庭が増えるため、二人世帯までに比べて教育費の比率が増えるのが特徴です。

代わりに交際費は抑えられる傾向にあり、その分、家族で過ごす時間が増えていると推察されます。

六人以上世帯の生活費

六人以上世帯の1ヶ月あたりの生活費は、平均364,112円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 105,102円
住居費(家賃含む) 10,309円
水道光熱費 30,966円
家具・家事用品費 12,942円
衣服や靴の調達費 14,220円
保険医療費(通院費や薬代含む) 11,464円
交通費(自動車関係費を含む) 29,083円
通信費 20,018円
教育費 39,094円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 33,432円
そのほか(交際費、用途不明含む) 57,483円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

四人世帯と比較すると支出は全体的に増えていますが、食費以外は際立って増えているというほどではありません。

また、六人以上世帯になると実家住まいをはじめ、ローン完済済みの持ち家に住まれている方が多いのでしょう。

住居費が低い傾向にあることも、四人世帯と比べて生活費がそこまで上がらない要因だと考えられます。

【都道府県別】生活費平均と内訳

生活費は地域によって傾向が分かれます。都道府県別の生活費平均と内訳も確認しましょう。

こちらも総務省統計局の「総務省統計局 家計調査(家計収支編・2021年度)」をもとにまとめています。

都道府県別の生活費

1ヶ月あたりの生活費を都道府県別にまとめた表をご覧ください。なお統計は各県の県庁所在地で取られています(※)。

北海道(札幌市) 218,534円
青森県(青森市) 211,193円
岩手県(盛岡市) 247,962円
宮城健(仙台市) 204,233円
秋田県(秋田市) 221,509円
山形県(山形市) 254,178円
福島県(福島市) 266,672円
茨城県(水戸市) 252,168円
栃木県(宇都宮市) 258,105円
群馬県(前橋市) 246,285円
埼玉県(さいたま市) 238,081円
千葉県(千葉市) 216,715円
東京都(東京都区部) 277,592円
神奈川県(横浜市) 232,059円
新潟県(新潟市) 224,096円
富山県(富山市) 265,734円
石川県(金沢市) 257,606円
福井県(福井市) 222,110円
山梨県(甲府市) 192,344円
長野県(長野市) 251,065円
岐阜県(岐阜市) 256,353円
静岡県(静岡市) 221,676円
愛知県(名古屋市) 221,606円
三重県(津市) 244,592円
滋賀県(大津市) 262,346円
京都府(京都市) 229,655円
大阪府(大阪市) 196,663円
兵庫県(神戸市) 241,334円
奈良県(奈良市) 264,018
和歌山県(和歌山市) 187,273円
鳥取県(鳥取市) 206,360円
島根県(松江市) 207,750円
岡山県(岡山市) 206,621円
広島県(広島市) 221,238円
山口県(山口市) 214,792円
徳島県(徳島市) 227,113円
香川県(高松市) 226,112円
愛媛県(松山市) 222,616円
高知県(高知市) 238,316円
福岡県(福岡市) 230,718円
佐賀県(佐賀市) 214,267円
長崎県(長崎市) 209,987円
熊本県(熊本市) 213,032円
大分県(大分市) 233,686円
宮崎県(宮崎市) 199,923円
鹿児島県(鹿児島市) 256,502円
沖縄県(那覇市) 195,871円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第2表 都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

膨大なデータ量となるため内訳は細かく記載しませんが、特に「住居費(家賃含む)」と「教育費」は、地域差が大きい傾向にあります。

まず住居費は都市の規模によって傾向が見られ、大都市の平均は24,408円なのに対し、小都市や町村では平均14,395円です。

さらに細かく住居費の内訳をみると特に地代家賃に大きな差があるため、地域による土地代の差が影響していると考えられます。

教育費に関しては、大都市になるほど多少支出が増える傾向にありますが、教育費支出の多い小都市もあるため、地域性による影響も大きいと考えられます。

そのほか地域性が大きいといわれることの多い水道光熱費に関しては、そこまで差がありませんでした。

寒い地域では暖房費が、暑い地域では冷房費がそれぞれ多くかかり、結果として平均化されやすいのでしょう。

以上のことから生活費の面で居住地を検討するのであれば、「地代家賃」と「教育費(市町村ごとの支援も含め)」に注目して選ぶことをおすすめします。

【年代別】生活費平均と内訳

年代によって生活スタイルや家族構成の傾向が分かれることから、生活費は年代によっても差が出ます。年代別の生活費平均や内訳にも目を通してみましょう。

こちらも総務省統計局の「総務省統計局 家計調査(家計収支編・2021年度)」から、世帯主の年齢階級によって分類された統計データをもとにまとめています。

29歳以下の生活費

29歳以下の1ヶ月あたりの生活費は、平均157,758円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 37,286円
住居費(家賃含む) 30,569円
水道光熱費 8,589円
家具・家事用品費 6,500円
衣服や靴の調達費 6,013円
保険医療費(通院費や薬代含む) 5,806円
交通費(自動車関係費を含む) 13,737円
通信費 8,236円
教育費 407円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 16,995円
そのほか(交際費、用途不明含む) 23,619円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

29歳以下の年代は多くが一人暮らしであり、賃貸住まいの方が多いと考えられます。そのため生活費の内訳としては、住居費の占める割合が多いのが特徴です。

30代の生活費

30代の1ヶ月あたりの生活費は、平均233,078円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 58,896円
住居費(家賃含む) 31,535円
水道光熱費 15,037円
家具・家事用品費 10,674円
衣服や靴の調達費 9,676円
保険医療費(通院費や薬代含む) 9,269円
交通費(自動車関係費を含む) 22,954円
通信費 10,431円
教育費 5,656円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 25,785円
そのほか(交際費、用途不明含む) 33,164円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

30代になると配偶者やお子さまのいる二人以上世帯が増え、同時に持ち家率も上がります。

しかしまだ住宅ローンの支払いが済んでいない世帯も多いのでしょう。住居費に関しては、29歳以下とそこまで変わらず、生活費の内訳比率も教育費が増えた程度の変化です。

40代の生活費

40代の1ヶ月あたりの生活費は、平均287,801円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 73,715円
住居費(家賃含む) 22,034円
水道光熱費 19,385円
家具・家事用品費 11,357円
衣服や靴の調達費 10,689円
保険医療費(通院費や薬代含む) 10,613円
交通費(自動車関係費を含む) 27,745円
通信費 14,264円
教育費 21,521円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 28,926円
そのほか(交際費、用途不明含む) 47,554円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

40代になるとお子さまのいる世帯が多くなるほか、お子さまが進学を迎える世帯も増えるのでしょう。20代や30代と比較して、教育費が大きく増えます。

また家族が増えた分、食費や水道光熱費、通信費などの支出も増え、家計が圧迫されやすい年代だといえるでしょう。

50代の生活費

50代の1ヶ月あたりの生活費は、平均287,933円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 69,173円
住居費(家賃含む) 19,076円
水道光熱費 19,398円
家具・家事用品費 10,179円
衣服や靴の調達費 9,202円
保険医療費(通院費や薬代含む) 11,869円
交通費(自動車関係費を含む) 30,151円
通信費 14,860円
教育費 19,672円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 25,770円
そのほか(交際費、用途不明含む) 58,583円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

世帯人員の平均数が40代よりも減っているように、お子さまが独り立ちしはじめる世帯も出てくるのが50代です。

一方で大学へと進学するお子さまを抱える世帯も多く、教育費を含め、生活費の金額や内訳もほとんどが40代平均と変わりません。

まだまだ家計的に安定しないと感じる世帯が多いでしょう。

60代の生活費

60代の1ヶ月あたりの生活費は、平均251,343円です。内訳は下表をご覧ください(※)。

食費 67,795円
住居費(家賃含む) 18,422円
水道光熱費 19,930円
家具・家事用品費 11,150円
衣服や靴の調達費 7,424円
保険医療費(通院費や薬代含む) 14,099円
交通費(自動車関係費を含む) 26,022円
通信費 11,932円
教育費 2,587円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 22,336円
そのほか(交際費、用途不明含む) 49,644円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

60代になるとお子さま独立後の世帯が増え、教育費の支出が一気に減ります。

年代が上がるごとに増え続けていた生活費総額もここにきて少し下がり、ほっと一息をつく方が多いでしょう。

しかし保険医療費に関してはこの年代から上がっていく傾向にあるほか、家賃や地代を支払っている人の割合に比べ、住居費の負担はこれまでの年代と大きく変わりません。

住居のリフォーム費用が60代ごろにかかるケースも多いためでしょう。

70歳以上の生活費

70歳以上の1ヶ月あたりの生活費は、平均190,815円です。内訳は下表をご覧ください。

食費 56,741円
住居費(家賃含む) 14,633円
水道光熱費 17,822円
家具・家事用品費 8,272円
衣服や靴の調達費 4,272円
保険医療費(通院費や薬代含む) 12,974円
交通費(自動車関係費を含む) 12,242円
通信費 8,172円
教育費 204円
サービス利用費(教養、娯楽含む) 16,395円
そのほか(交際費、用途不明含む) 39,089円

(※)出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 第4表 世帯人員・世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出」を元に筆者作成

70歳以上の多くは、一人暮らしもしくは夫婦二人世帯でしょう。教育費がほぼかからなくなり、生活費の内訳が20代や30代の頃とほぼ変わらなくなります。

しかし保険医療費に関しては、20代や30代に比べると割合が増えています。

生活費を節約するには?すぐにできる節約方法10選

統計と自分の生活費を照らしあわせてみて、一般的な生活費よりかかっていると感じたのであれば、節約をはじめてみましょう。

ここではすぐに取り入れられる節約方法をご紹介します。

より具体的な節約を知りたい方はこちら

1.支出を把握する

まずは問題点を明らかにするため、支出をしっかりと把握しましょう。

今回ご紹介した生活費の平均額や内訳と見比べて、お金をかけすぎている項目がないか見極めましょう。

2.固定費を節約する

住居費、水道光熱費、通信費、保険料といった固定費はまとまった金額になることから、見直すことで大幅な節約につながりやすいです。

なかでも保険は、年齢や家族構成にあわせて定期的に見直すことが推奨されます。水道光熱費や通信費に関しても、使い方を見直すだけでなく、契約会社やプランがあっているかを再確認しましょう。

通信費を見直す際は、割引が利くからといって契約時に追加したオプションをそのままにしてしまっていないか、注意して確認してみてください。

3.食費において安さを追い求めすぎない

生活費のなかでも比較的削りやすい食費ですが、そのために大幅に食事の量を減らすなどの無理をしすぎると、身体にもよくありません。

また安さにこだわりすぎると、安いお店に行くために高い交通費をかけてしまったり、お得にまとめ買いをしたものの量が多すぎて腐らせてしまったりなど、逆にコストがかかってしまうことが多々あります。

そのため、自炊だからといって必ずしも節約になるとは限りません。値段ではなく総合的なコスパのよさを重視した買い物を心がけましょう。

4.日用品は毎月まとめて購入する

ティッシュやトイレットペーパー、洗剤などといった生活消耗品をはじめとした日用品は、1ヶ月分や2ヶ月分などある程度まとめて購入することが節約につながります。

日用品をドラッグストアで購入する方は多いですが、ドラッグストアはお菓子や化粧品といった日用品以外の取り扱いも多く、「ついで買い」を誘発しやすいのが難点です。

安いからといってつい衝動買いをしてしまう方は、特に日用品はまとめて購入することをおすすめします。

5.目的別に月々の予算を決める

ひと月の生活費予算を決めるのはもちろんのこと、そのなかから交際用や娯楽用など、目的別に月々の予算を細かく決めることをおすすめします。

自分のなかでの優先順位が明確になり、「この用途にお金をかけたいから、優先順位の低い用途は我慢しよう」と、バランスのよい節約思考が自然と身に着くでしょう。

すべてにおいて節約を徹底するよりもストレスが溜まりにくいことから、無駄遣いも控えられます。

6.キャッシュレス決済を賢く利用する

クレジットカードやスマートフォン決済などキャッシュレス決済でポイントを貯めて活用すれば、節約につながります。

ただし現金より散財しやすくなるケースもあるため、先に解説した「目的別に月々の予算を決める方法」と併用して、出費の把握は徹底しましょう。

またポイントの利用方法によっては無駄遣いを誘発してしまうため、ポイントの使い道に「利用料金に充当」があるキャッシュレス決済をおすすめします。

7.使わないサブスクサービスは解約する

使っていないサブスクリプションサービスがあるのなら、すぐに解約しましょう。

サブスクリプションサービスは数百円単位のサービスが多いことからつい放置してしまいやすいため、定期的に見直しをすることをおすすめします。

8.飲み物やお菓子の購入を避ける

飲み物やお菓子は、ついで買い頻度の高い商品であるため、これらを買わないようにするだけでも高い節約効果を得られる方は多いでしょう。

例えば1本120円の飲み物と200円のお菓子だったとしても、週5回、月20回も購入していれば、それだけで月に6,400円はかかります。

6,400円くらいたいしたことがないと思うかもしれませんが、1年続ければ76,800円になりますので馬鹿にはならないのです。

9.エアコンを工夫して使用する

ガス代と電気代が高騰する現代において、冷暖房費の節約はとても重要です。

エアコンは家電の中でも多くの電気を消費します。経済産業省「夏季の省エネ・節電メニュー」によると、夏の点灯帯(19時頃)は38.3%使用していることがわかります(※1)。

経済産業省「冬季の省エネ・節電メニュー」によると、家庭における電気の使用割合(冬季の1日間)は以下のとおりです(※2)。

(※1)出典:経済産業省「夏の省エネ・節電メニュー(令和4年6月)」
(※2)出典:経済産業省「冬季の省エネ・節電メニュー(令和4年11月)」
上記資料を元に筆者作成

いずれにしろ、エアコンが一番電気代を消費していることがわかります。このことからエアコンを節約することで電気消費量を抑えられます。

もちろん、まったくエアコンを使用しないのは厳しいと思いますので、設定温度を抑えます。夏なら28℃、冬なら20℃程度にしてみましょう。

ちなみに、冷房を26℃から28℃に変えただけで5.4%の節電効果(※1)、暖房を22℃から20℃に変えただけで2.7%の節電効果があることがわかっています(※2)。

10.部屋や家電をこまめに掃除する

節約のために掃除するべきだとよくいわれるエアコンやストーブはもちろんのこと、ガスコンロの掃除も節約において重要なポイントです。

また部屋全体に関しても、どこに何があるのかわからないような雑多な状況ではものをなくしてしまって追加購入することも少なくありません。

こまめな掃除を心がけるほか、定期的な見直しを習慣化すれば、「前も似たものを購入したけど結局使わずに捨てたな」と衝動買いを思い直すきっかけにもつながるでしょう。

生活費の見直しならプロに相談しよう!

生活費の負担が大きい期間が続くと貯蓄が思うように進まず、将来的に大きな問題へと発展する恐れがあります。

「生活費がかかりすぎる」「貯金ができない」などの悩みを抱えているのなら、なるべく早い段階でプロに相談しましょう。

auフィナンシャルパートナーでは、生活費を含めた家計の見直しサービスを無料で提供しています。

ご家庭によって異なる事情や希望も踏まえたうえで見直すべきポイントをご提案するため、一般論の節約方法を試すよりも確実な節約が可能となるでしょう。

まとめ

昨今、物価上昇がニュースで頻繁に取り上げられており、節約に取り組まれているご家庭も多いかもしれません。

しかし食費や水道光熱費といったコストは、節約するにも限界があります。生活費を見直してみると、保険やローンなど、難しくて自分では手を付けにくい項目が家計を圧迫している場合もあります。

生活費や家計を徹底的に見直したいのなら、auフィナンシャルパートナーを活用して、プロの知識および客観的な視点にもとづくアドバイスをぜひ取り入れてみてください。

執筆者名:
三浦 仁実
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