家計見直し・教育資金 2023.10.13

節約は支出把握と家計の見直しから!習慣化するための考え方・無駄遣い防止策を解説

「家計の節約を考えているのに、思うようにできていない」「無駄遣いをやめたいのに、つい使ってしまう」と、節約がうまくできずに悩んでいませんか。

将来のことを考えた預貯金や、欲しいものを手に入れるために節約しようと思っても、むやみに使うお金を制限していては長続きしません。節約は、何にお金を使っているかを把握し、使いすぎている部分を見直すのが成功のコツです。節約上手になる考え方を身につけ、習慣化しましょう。

本記事では節約の手順や、節約を習慣化する考え方、無駄遣いの防止策を解説しています。節約上手になって、豊かな生活ができる人を目指しましょう。

節約のために支出を把握し、固定費・変動費を見直す

節約には支出を把握したうえで、固定費・変動費を見直すのが重要です。

1.支出を把握する

支出より収入が多ければ、お金を貯めることができます。「何に」「いくら」使っているか支出を把握したうえで、収入に対して適切な金額かを考えましょう。

2.固定費を見直して節約

固定費とは、定期的に発生する一定額の費用です。

固定費を節約できれば毎月一定額の負担を下げることができ、年間での効果が大きくなります。必要な項目だから節約できないと決めつけず、変動費よりも先に固定費を見直しましょう。

住宅費(家賃、住宅ローン、固定資産税など)

住宅費は固定費のなかで、金額が大きい部分です。賃貸物件なら月々の家賃や更新時の費用、持ち家なら住宅ローンの返済や固定資産税、修繕維持費用が挙げられます。

住宅費の節約を考える際は、ただ金額を安く抑えようとするのではなく、家族構成やライフスタイル、世帯収入にあった住居に住めているかでも判断しましょう。

持ち家の場合は、住宅ローンの返済状況や維持・修善の費用を見直します。住宅ローンの借り換えや、ボーナス時の繰上返済で負担が抑えられるケースもあります。ただし、借り換えや繰上返済には手数料もかかるため、注意が必要です。

また、家を所有していると固定資産税や修繕費用もかかります。親や親戚から相続した家でローン返済がない場合でも発生するので、負担が重いなら住み替えも選択肢です。

水道光熱費(水道代、電気代、ガス代)

水道・電気・ガスの使用量は、使った量に応じて支払額が変動します。しかし、生活するうえで毎月発生し、基本料金がかかるため固定費に分類されるケースが一般的です。

水道光熱費を節約するなら、水道・電気・ガスの使い方を見直すとともに、費用を下げられる契約プランがないかも確認しましょう。2016年4月から電気、2017年4月からガスの供給会社が、一般家庭も自由に選べるようになりました。契約会社や料金プランの変更で、毎月の電気代・ガス代が下がれば、年間で大きな節約になります(※1)(※2)。

また、節水効果のある設備や節電効果のある家電を使うのも、節約方法のひとつです。

(※1)出典:東京電力エナジーパートナー株式会社「電力自由化とは」
(※2)出典:東京電力エナジーパートナー株式会社「ガス自由化とは」

通信費(携帯電話、固定電話、インターネットなど)

通信費は、携帯電話や固定電話、インターネットの基本料・通信料などです。

通信費を節約するなら、使い方や契約内容を見直し、抑えられる部分がないか確認します。格安SIMの利用や家族割・セット割など、契約プラン自体の見直しも重要です。

新聞購読料

最近は、ニュースサイトやニュースアプリでも情報が得られます。新聞社によってはデジタル配信版のみを購読できるサービスを提供しています。

購読料は新聞社ごとに違いますが、解約すれば毎月数千円・年間数万円の節約になります。

保険料(医療保険や火災保険など)

医療保険や火災保険など、加入している保険料も固定費のひとつです。内容を見直してあなたに合った保険を選ぶことで、保険料を節約できます。

同じ保障内容で保険料を抑えられるものがないか、現在のライフスタイルにあわない保障をつけていないか確認しましょう。

車両維持費(自動車税やガレージ代など)

車両維持費には、ガソリン代だけでなく、毎年の自動車税や月々のガレージ代、駐車場代、車検更新時の費用があります。自家用車で購入時にローンを組んでいるなら、月々の返済も含まれます。マイカーリースの場合は、税金や車検代もリース代に含まれますが、毎月リース代の支払いがあるでしょう。

車両維持費を節約する場合、利用目的や頻度を考え車自体の要不要、車にかかるコストが適切かを考える必要があります。

習いごと・お稽古ごとの費用

習いごとやお稽古ごとに通っているなら、毎月の固定費として月額料金や月謝が発生しますが、本当に必要なのかを考えましょう。

なお、子どもの習いごとの場合は本人のやる気や交友関係、将来の夢も配慮する必要があります。家計の状況と照らしあわせ、家族と話しあって節約すべきかを決めましょう。

サブスクリプションサービス・定期購入などの費用

動画や雑誌の見放題・読み放題サービス、食品やサプリメントの定期購入なども固定費です。

お得感から契約したものの、あまり使えていない・なくても困らないなら解約します。また、過去に解約したつもりができておらず、払い続けている料金がないかの確認もしましょう。定期的に支払いをチェックして見直す習慣をつけるのもおすすめです。

3.変動費を見直して節約

変動費とは、固定費とは異なる流動的な支出となるものをさします。費用項目によっては、ほとんど発生しない月もあます。

食費

食費の節約は、安く買うことだけを考えず、食材を無駄にしないのが大切です。

食費を削りすぎて健康を害すれば、医療費の負担増になり支出が増える結果になるため、無理のない範囲で節約しましょう。

日用品費

洗剤やトイレットペーパー、使い捨ての備品などの支出が日用品費になります。

日用品は食品とは違い長期間保管できるものも多く、まとめ買いで安くなるなら活用しましょう。ただし、保管するスペースがあるか、ストックがあるのに同じものを買っていないかには注意します。

被服・美容費

服の購入費用や美容室代は、被服・美容費です。社会生活では身だしなみを整え、TPOにあわせた格好をするのは重要ですが、過度な支出にならないよう心がけましょう。

交通費

通勤にかかる交通費は会社から支給されるのが一般的ですが、日々の買い物や休日の外出で発生する交通費は毎月変動します。無理のない範囲で公共交通機関や自転車、徒歩を利用すれば、交通費は節約可能です。

交際費

冠婚葬祭や付きあいでかかる交際費は、簡単に減らせない部分です。しかし、際限なく支出できないため、相手との関係性や今後の接点を考え、適切な範囲で節約しましょう。

医療費

医者にかからないのが一番ですが、体調が悪いなら早めに専門医を受診した方が、結果的に医療費を抑えられる場合があります。休日や深夜は時間外診療で割高になるため、通常の診療時間に受診するのも重要です。

また、医者にかかるときは、いきなり大きな病院へ行くのではなく、身近な「かかりつけ医」を受診しましょう。紹介状を持たずに一定規模以上の病院へ行くと、「特別の料金」が徴収され、医療費増につながります(※)。

そして、日頃から健康への意識を高め、体調管理に気を使いましょう。

(※)出典:政府広報オンライン「紹介状なしで大病院を受診すると特別の料金がかかります。 診療所や病院を適切に使い分けましょう。」

娯楽・遊興費

娯楽・遊興費は、趣味や息抜きの遊び目的で使われるお金です。楽しみがあるのは良いことですが、度が過ぎれば無駄遣いです。

毎日何となく娯楽目的でお金を使わず、メリハリをつけて楽しむようにしましょう。

節約上手になるための思考法とは

節約上手になるには、節約の捉え方も大切です。「お金を使わなければ節約できる」ではなく、「節約すればお金を有意義に使える」と捉えれば、節約上手になる思考法が身につきます。

次に紹介する点を意識し、節約上手を目指しましょう。

節約の目標を明確にする

節約を身につけるには、「なぜ節約するのか」「いくら節約すればいいのか」を明確にしましょう。闇雲に節約を意識して、毎日切り詰めた生活を送っていてはストレスになり継続できません。目標がはっきりしていればモチベーションを保ちやすく、挫折せずに節約できます。

また、無理のある目標設定では挫折しやすいため、極端な目標にしないのも大切です。

安さを理由に購入を決めない

節約には安く買えるかも重要になりますが、安さだけで判断してはいけません。安くても結果的に節約できないケースもありますので、安さの理由をきちんと理解して判断しましょう。

そして、安く売られていても「何となく欲しい」や「今すぐ必要ではない」なら、買うべきではありません。

高価な買い物はじっくり考えて購入する

節約上手になるには「何となく」や、衝動に任せて購入を決めないのも重要です。

特に高価な買い物をする場合は、じっくり考えて必要なものかを見極めましょう。最低でも一晩おいて考え、本当に必要なものか、今が買うべきタイミングかを検討します。

節約志向になるために無駄遣いをなくす方法

節約しなければと思っていても、ついつい無駄遣いをしてしまう場合もあるでしょう。節約志向になるため、無駄遣いを防ぐ対処法を紹介します。

節約した残りではなく先取りでお金を貯める

節約してお金を貯めるなら、毎月余ったお金を預貯金などに回すのではなく、給料日が来たら、決まった額を先取りして貯めましょう。残ったお金で1ヶ月間やり繰りすると決めれば、使える金額の上限もわかるため、無駄遣いを抑制できます。

なお、貯める分は定期預金などの簡単に引き出せない方法にすると、何となくお金を下ろして使ってしまうのを防げます。

予算は細かく設定する

毎月の支出を把握し、予算を設定する場合は、科目ごと・週ごとで細かく割り振ります。細かく予算分けされていれば使える金額の残りが意識しやすく、使いすぎを防げます。

予算分けは内容別に袋を用意して分けるほか、予算設定できる家計簿アプリの活用もおすすめです。

クレジットカードは使い方に注意する

クレジットカード決済は手元にお金がなくても買い物ができ、ポイントを貯められるメリットもある便利な決済方法です。しかし、お金の請求はあとからやってくるため、お金を使ったタイミングと引き落されるタイミングが一致しません。

人によってはいくら使ったかが把握できなくなり、無駄遣いにつながる恐れもあるため、使い方には注意が必要です。

クレジットカードで無駄遣いをする心配があるなら、使い方のルールを決めましょう。固定費の支払いだけに使い、普段の買い物では持ち歩かなければ、クレジットカード払いでの使いすぎを防げます。

固定費・変動費の節約方法はお金のプロに相談しよう

節約のために家計の各種費用を見直してみても、今の支出が適切か、ライフプランにあったお金の貯め方ができているか、判断できないケースもあります。

特に、金額の大きい住宅費や保障内容が複雑な保険料の見直しは難しく、ライフプランにあわせて考えるといっても、何からはじめれば良いかわからない方もいるでしょう。

家計の節約に不安や疑問があるなら、お金のプロに相談して、節約方法をアドバイスしてもらうのも有効です。

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まとめ

家計の節約を考えるなら、支出を把握してから固定費・変動費を見直します。そして、節約の目標をはっきりさせ、安さだけで購入を決めず、じっくり考えてお金を使うよう心がけ、節約を身につけましょう。

なかなか節約が身につかないと感じるなら、細かい予算分けや先取りしてお金を貯めるなどして、残りいくら使えるかを意識できる状態にします。クレジットカード払いが使いすぎにつながるなら、常に持ち歩かず、固定費の支払いだけに使うと良いでしょう。

また、ライフプランや家計の収支を、お金のプロに相談できるサービスの利用もおすすめです。

執筆者名:
田貫 朔子
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