家計見直し・教育資金 2023.10.16

4人家族の生活費は?家計見直しや節約のポイント

家族の人数が多いほど生活費も増えますが、4人家族の平均的な生活費はどのくらいなのでしょうか。
世間の4人家族は、どのような項目に多くお金をかけているのか、自分の世帯の支出は平均と比べてどうなのか気になる方もいるかもしれません。平均より高い場合には、家計を見直したいところです。
この記事では、総務省の発表したデータを元に4人家族の生活費平均月額とあわせて、生活費の内訳や、節約術・家計改善のポイントも紹介します。
平均データを知って、家計見直しの一歩を踏み出しましょう。

4人家族の生活費の平均ってどれくらい?

まずは4人家族の生活費の月額平均を解説します。

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」によると、年代別にみた4人家族の消費支出合計は以下のとおりです。

年代 平均 ~34歳 35~39歳 40~44歳 45~49歳 50~54歳 55~59歳 60~64歳
消費支出合計 312,780 242,789 281,406 290,737 346,670 381,207 381,134 532,630

単位:円

(※) 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年」を加工して作成

この家計調査では、調査家庭の持ち家率が74.7%と高い割合を占めています。住宅ローンの支払いは含まれないため、住居費の調査結果が実態より低くなっていることに注意してください。

なお、国土交通省の「令和3年度 住宅市場動向調査報告書」によると、住宅ローンを組んだ場合の平均年間支払額は、新築の分譲戸建住宅で126.0万円、分譲マンションで150.4 万円の結果となっています。

4人家族の生活費の内訳を知ろう

次に、全年代の4人家族の生活費内訳を前項同様の総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)」でみてみましょう。

以下の表より、4人家族では食費の割合が高いことがわかります。

用途分類 平均割合
食料 26.5%
住居 5.9%
光熱・水道 6.9%
家具・家事用品 4.2%
被服および履物 4.0%
保険医療 4.0%
交通・通信 14.7%
教育 9.4%
教養娯楽 10.2%
そのほか の消費支出 14.3%

(※) 総務省統計局「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年」を基に筆者作成

4人家族が生活費を抑えるための節約術

自分の世帯の生活費と平均データを比較して、「もっと節約しないと」と不安になった方もいるかもしれません。

生活費を少しでも抑えるにはどのような方法があるのか、家計を見直すための節約術としては次の方法が挙げられます。

・家計簿をつけて生活費を知る
・削減できる生活費を探す
・食費を抑える工夫をする
・収入アップにも目を向ける
・4人家族全員で意識を共有する

次の項で詳しくみていきましょう。 

家計簿をつけて生活費を知る

生活費を見直すにあたって、まずは何にお金を使っているのかを知ることが大切です。収支のバランスを把握し、家計の見直しを図りましょう。

収入を増やすことができれば生活費の大きな助けとなりますが、家庭の事情などで仕事を増やすのが難しい場合も多いかもしれません。

収入増が見込めなくても、無駄な出費を減らし家計をコントロールすることは可能です。家計簿は手書きでも構いませんが、表計算ソフトやスマートフォンの家計簿アプリなら、入力内容を自動計算してくれるので間違いが少なく管理もしやすいでしょう。

アプリのなかには、レシートを撮影して入力の補助ができる機能が搭載されているものもあります。三日坊主にならないためにも、こうした時短ツールをうまく活用するのがおすすめです。

削減できる生活費を探す

家計簿をつけて支出を把握した後は、削減できる費用がないか徹底的にチェックしましょう。

大きく分けて支出には固定費と変動費がありますが、削減項目探しは、見直しやすい固定費から始めるのがおすすめです。

住居費を見直す

住宅ローンを組んでいる場合は、金利の低い金融機関への借り換えを検討してみましょう。返済の負担を減らすことができます。

ただし借り換えには各種諸費用がかかるため、必ず事前にシミュレーションを行い、本当に借り換えがお得か、慎重に検討しましょう。

賃貸物件を借りている場合は、家賃の値下げ交渉ができる場合がるため、大家さんや管理会社に確認してみるのもいいでしょう。

通信費を見直す

スマートフォン代やインターネット回線代をはじめとする通信費は、家計に占める割合が高いですが、比較的削減しやすい項目です。

まずはプランやオプションを見直しましょう。自分の使用量にあったプランになっているか、無駄なオプションをつけていないかなどを確認すると、削減できる部分が見つかります。

スマートフォンとインターネットをセットで契約すると安くなる場合もあります。

キャリア乗り換えで割引やキャッシュバックを実施している企業もあるので、情報収集はこまめに行いましょう。

保険を見直す

最初に加入した保険を見直さず、そのまま加入し続けてはいませんか。

ライフイベントや環境の変化に応じて、必要な保障内容も変わってきます。また、保険商品自体も時代にあわせて変化します。

家族の現状や将来の予定を把握し、リスクをカバーしつつも、削減できる部分がないかを見極めましょう。

保険商品は複雑な仕組みのものも多く、自分で内容がわかりにくい場合はファイナンシャルプランナーなど専門家への相談もおすすめです。

水光熱費を見直す

電気代は契約内容を見直してみましょう。料金プランの変更で削減につながる場合があります。

電子機器類はこまめに電源を切り、エアコンは無理のない範囲で省エネモードを利用するのがよいでしょう。水道は流しっぱなしにせず、繰り返し使えるラップや節水シャワーのようなエコグッズもうまく取り入れましょう。

そのほか、保温をうまく取り入れ調理法を工夫すると、電気代やガス代の削減にも効果が出ます。

不要なサブスクリプションなどのサービスを解約する

動画や音楽、カーシェアや電子書籍などさまざまな種類があるサブスクリプションですが、便利なサービスである反面、解約の手続きが面倒でつい契約したままになっているケースがあります。

使っていない、あるいは使う頻度の少ないサービスは思い切って解約するのも選択肢のひとつです。必要なときだけ契約する選択肢も頭に入れておくとよいでしょう。

食費を抑える工夫をする

食材の無駄を省くために、買い物や調理法を工夫するのも有効な節約術です。

時期によって旬の食材は安い場合が多いので、積極的に買うのもよいでしょう。食材を安くまとめ買いし、冷凍できるものは冷凍ストックがおすすめです。

また、買い物に行くときは、事前にメニューを決めて買い物リストを作るなどの工夫で、不用なものは買わないのもポイントです。余った食材を無駄なく使いきれるよう、レシピサイトや料理本も活用するのもいいですね。

ほかにも、食材の返礼品があるふるさと納税を活用すれば、税制の優遇を受けながら食費を補うこともできます。

収入アップにも目を向ける

支出を見直すだけではどうしても限界があります。世帯の働き手を増やすことができれば何より大きな収入源となりますが、それが難しい場合でも収入アップの手段はいくつかあります。

まず、フリマサイトやリサイクルショップを活用し、不用品の販売で利益を得る方法があります。フリマサイトではトラブル事例も多いので、慎重に取引しましょう。

クレジットカードや電子マネーの利用で貯まるポイント活用も見逃せません。利用金額に応じて還元されるポイントは、支払いへの充当や景品との交換が可能です。小さな金額かもしれませんが、積み重ねることで家計の助けになります。

4人家族全員で意識を共有する

家計改善にあたっては、家族全員で意識を共有し、節約に取り組むことが望ましいです。節電や節水には家族の協力が欠かせません。また食費ひとつ抑えるだけでも、家族の理解があるのとないのとでは節約の楽しさも変わってきます。

節約が苦にならないよう、家族の嗜好やライフスタイルに合わせた見直しをしていくことができれば理想的です。

4人家族の生活費でお悩みの方はauマネープラン相談がおすすめ

家族が多い世帯の家計見直しは、何から手をつけてよいかわからないかもしれません。そんなときはプロに相談してみることもおすすめです。

auフィナンシャルパートナーのauマネープラン相談では、お金の専門家であるファイナンシャルプランナー(FP)から、家計改善に対するサポートを無料で受けることができます。FPは、お悩みや目的にあわせ、現状の見直しや将来設計についてお客さまと一緒に親身になって考えます。

物価が上昇し、昇給も見込めないような状況で支出を見直して節約することは家計改善の有効な手段です。

相談の時間や場所はお客さまのご都合で設定いただけるため、一度検討してみてはいかがでしょうか。

4人家族は仲良く生活費を節約して家計改善しよう

家計改善には家族の協力も欠かせません。全員で意識を共有し、節約を楽しみましょう。

将来設計をプロと一緒に考えたい方には、auフィナンシャルパートナーのauマネープラン相談がおすすめです。

執筆者名:
垣田 京子
Twitter Facebook はてなブックマーク
Twitter Facebook はてなブックマーク

カテゴリ別人気ランキング

  • 家計見直し・教育資金
  • 住宅ローン
  • 保険見直し
  • 資産形成・老後資金

家計見直し・教育資金

住宅ローン

保険見直し

資産形成・老後資金

プロへの無料相談