高血圧でも入れる保険は存在する?持病がある方が検討したい医療保険の特徴
高血圧は身近な疾患で、日本では20歳以上の方の2人に1人が高血圧または高値血圧に該当するといわれています。高血圧が進行して動脈硬化が生じると、心不全や脳梗塞といった病気を発症しやすくなるため注意が必要です。
本記事では、高血圧でも入れる保険があるのかについて、生命保険(死亡保障)と医療保険、がん保険に分けて解説します。また、加入時の注意点や、保険に加入できないときに検討したい方法も紹介します。
- 高血圧とは?
- 高血圧の罹患率
- 高血圧のリスク
- 高血圧でも保険加入は可能?
- 生命保険(死亡保障)に加入できる?
- 医療保険に加入できる?
- がん保険に加入できる?
- 高血圧の方が保険に加入しにくくなるケース
- 薬物療法などの適切な治療を開始していない
- 治療を始めてからあまり時間が経過していない
- 高血圧の合併症がある
- 高血圧以外の持病がある
- 高血圧の方が保険に加入しにくいときに検討したい方法
- 別の保険会社の保険を検討する
- 持病がある方向けの保険を検討する
- 高血圧を含む持病がある方向けの医療保険とは?
- 引受基準緩和型保険
- 無選択型保険
- 高血圧の方が保険に加入する際の注意点
- 正しく告知する
- 持病のある方向け以外の保険から検討する
- 特別条件を確認する
- 複数の保険商品を比較する
- 血圧や治療状況に合わせて保険を選ぼう
高血圧とは?
高血圧の基準は、下記のように測定する場所によって異なります。
【高血圧の基準】
| 診察室血圧 | 収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上 |
| 家庭血圧 | 収縮期血圧(最大血圧)が135mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg以上 |
血圧はストレスや身体活動状態によって変動し、緊張した状態になりやすい診察室では、家庭よりも高い水準になりやすいと考えられます。そのため、診察室血圧と家庭血圧が異なるときは、家庭血圧が優先されることが一般的です。
また、高齢者に多い状態として、収縮期血圧だけが高い「孤立性収縮期高血圧」があります。
【孤立性収縮期高血圧の基準】
| 診察室血圧 | 収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、かつ拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg未満 |
| 家庭血圧 | 収縮期血圧(最大血圧)が135mmHg以上、かつ拡張期血圧(最小血圧)が85mmHg未満 |
いずれも放置すると動脈硬化や他の疾患の発症リスクを高めることになるため、医療機関での相談や適切な対応が重要です。
高血圧の罹患率
「令和5年 国民健康・栄養調査報告」によれば、20歳以上で高血圧の基準を満たしている方は27.6%で、高値血圧も含めると54.5%にも上ります。また、性別ごとに見ると、男性は61.9%、女性は48.8%と男性のほうが多い傾向が見られます。
高値血圧の基準
| 診察室血圧 | 収縮期血圧(最大血圧)が130~139mmHg、または拡張期血圧(最小血圧)が80~89mmHg |
| 家庭血圧 | 収縮期血圧(最大血圧)が125~134mmHg、または拡張期血圧(最小血圧)が75~84mmHg |
参考:厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査報告 第2部 身体状況調査の結果」
高血圧のリスク
高血圧が進行すると、血管に負担がかかり、動脈硬化を引き起こします。また、動脈硬化が進むと、狭心症や心筋梗塞といった心疾患、脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患だけでなく、認知症にも罹患しやすくなることが知られています。
遺伝的要因により高血圧になるケースもありますが、肥満や運動不足、飲酒習慣、ストレスなどのさまざまな要因が組み合わさり、高血圧になるケースも少なくありません。
そのなかでも注意したいのが、食塩の過剰摂取です。高血圧が気になる方や健康診断で指摘を受けた方は、薄味を意識し、減塩に取り組みましょう。また、食塩の過剰摂取を回避することは、高血圧の予防だけでなく、がんの予防にもつながるとされています。
万が一に備えて、治療時に保障を受けられるようにしておくことも大切です。例えば、入院や手術の費用が気になる場合なら「医療保険」、治療が長引いたときの収入減が気になる場合なら「就業不能保険」などを検討できるでしょう。
どの保険がご自身に必要か迷ったときは、ファイナンシャルプランナーに相談するのも一つの方法です。「auマネープラン相談」では、ファイナンシャルプランナーの無料相談をご利用いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
高血圧でも保険加入は可能?
保険に加入する際には、健康状態を告知し、診査を受ける必要があります。血圧や直近の健康診断結果について確認されることも多いため、高血圧の方は保険加入が難しくなる可能性があります。
加入時に健康状態を問われる代表的な保険は、次のとおりです。
- 生命保険(死亡保障)
- 医療保険
- がん保険
それぞれの保険において、高血圧でも加入が可能かどうかを解説します。
生命保険(死亡保障)に加入できる?
生命保険(死亡保障)は、被保険者が死亡した場合などに保険金を受け取れる保険です。健康状態に問題があれば死亡するリスクも高くなるため、加入時に血圧について確認される可能性が高いと考えられるでしょう。
ただし、生命保険(死亡保障)の加入条件は、保険会社や被保険者の年齢によっても異なります。一般的に年齢が高くなると血圧値も高くなる傾向にあるため、ある程度の年齢であれば少々血圧が高くとも問題なく加入できるケースもあります。
一方、若年の方が高血圧の場合、リスクが高いと判断され、保険加入が難しくなるかもしれません。また、次のようなケースでも、生命保険(死亡保障)の加入が難しくなることがあります。
- 高血圧と診断されているのに治療を受けていない
- 高血圧の治療をしているものの血圧が適正値に管理できていない
- 高血圧により入院したことがある
- 高血圧による合併症が生じている
医療保険に加入できる?
医療保険は、入院や所定の手術を受ける際に給付金を受け取れる保険です。保険商品によっては、就業不能保障や死亡保障、通院治療の際の保障なども特約で付加できる場合もあります。
健康状態に問題があると入院や手術などが必要になる可能性が高いため、加入時に血圧やBMI(身長・体重から求める体格指数)などの健康状態を示す数値を確認されるのが一般的です。
ただし、保険会社によって加入可能な基準は異なります。高血圧であっても一律に加入できないわけではなく、一定以上の年齢で血圧の管理ができていれば、高血圧と診断されたことがあっても加入できるケースもあるでしょう。
がん保険に加入できる?
がん保険は、がんに特化した保障を提供する保険です。がんによる入院や手術、また、がんと診断確定されたときなどに保障を受けられることがあります。
高血圧はがん発症のリスク因子として指摘されることもあるため、保険会社によっては血圧が高い方の加入診査が厳しくなる可能性があります。年齢や血圧の状態などで総合的に判断されますが、高血圧による入院歴がある場合には、加入が難しくなることもあるでしょう。
保険は万が一に備えるための手段です。しかし、「がんの治療費が不安」「自分が死亡した後の子どもの教育費が心配」などのすべての不安を保険でカバーしようとすると、保険料が高額になり、生活を圧迫するおそれがあります。
ご自身やご家族にとって必要な保障を見極め、適切な保険料で加入することが重要です。保険選びに迷っている方や、適切な保険料がどの程度か知りたい方は、お金の専門家であるファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか。
「auマネープラン相談」は、ファイナンシャルプランナーに無料で相談できるサービスです。ぜひお気軽にご相談ください。
高血圧の方が保険に加入しにくくなるケース
高血圧であっても、必ずしも保険に加入できないわけではありません。しかし、次のいずれかに該当する場合は、加入が難しくなることがあります。
- 薬物療法などの適切な治療を開始していない
- 治療を始めてからあまり時間が経過していない
- 高血圧の合併症がある
- 高血圧以外の持病がある
それぞれのケースについて解説します。
薬物療法などの適切な治療を開始していない
高血圧の治療を実施している場合、適切な血圧値に管理できることがあります。血圧が正常値であれば動脈硬化の発症リスクも低くなり、脳血管疾患や心疾患のリスクも低くなるため、保険にも加入しやすくなります。
しかし、血圧の高さが指摘されているにもかかわらず、治療を開始していない場合は、病気にかかるリスクは高いままです。その結果、保険に加入できない、もしくは加入できても条件付きとなる可能性があります。
治療を始めてからあまり時間が経過していない
高血圧の治療を開始しても、すぐに効果が表れるとは限りません。治療を開始してから十分な期間が経過していない場合、血圧が依然として高い可能性があり、保険への加入が難しくなることがあります。
医療保険やがん保険などの健康状態を問われる保険への加入を検討している場合は、高血圧治療をある程度継続し、血圧が適切な数値になってから申し込むようにしましょう。
ただし、血圧の基準については保険商品によっても異なるため、あらかじめ加入したい保険の基準を確認しておくことが重要です。
高血圧の合併症がある
高血圧により、心疾患や脳血管疾患などの合併症が生じることがあります。合併症が生じると、健康診断で指摘されることもあり、保険加入が難しくなる可能性があるでしょう。
合併症を回避するためにも、血圧の高さを指摘された場合はすぐに医療機関を受診し、適切な治療を開始するようにしてください。
高血圧以外の持病がある
保険加入時に告知を求められるのは、高血圧についてだけではありません。身長や体重のほか、治療中の病気や過去に罹患した病気などについて確認されます。
そのため、高血圧以外の持病がある場合も、加入が難しくなることがあります。また、加入できても、持病に関連する病気や治療については保障対象外(特定部位不担保)となる可能性があります。
なお、持病の有無にかかわらず、正確に身体状況や治療歴について告知するようにしてください。正確に告知していない場合は、告知義務違反となり、保障が受けられなくなるおそれがあります。
高血圧の方が保険に加入しにくいときに検討したい方法
高血圧により、希望する保険に加入できない可能性も想定されます。また、加入はできても、保障内容が制限される場合もあります。希望する保険への加入が難しい場合は、次の方法を検討してみましょう。
- 別の保険会社の保険を検討する
- 持病がある方向けの保険を検討する
それぞれの方法について解説します。
別の保険会社の保険を検討する
保険会社によって、加入基準や条件が異なります。そのため、ある保険会社の保険に加入できなくても、別の保険会社なら加入できる可能性があります。
希望する保険に加入できないときは、類似する保障を提供している別の保険を探してみてください。複数の保険に申し込めば、加入できる可能性も高まるでしょう。
また、条件付きで加入できる場合も、できれば複数の保険を比較するようにしてください。高血圧時に提示される条件も、保険会社によって異なります。納得できる条件の保険に加入するためにも、複数の保険を比較することが大切です。
持病がある方向けの保険を検討する
医療保険や死亡保険(死亡保障のある生命保険)には、持病がある方向けの保険もあります。持病がある方向けの保険なら、告知項目が少ない、あるいは告知不要のため、高血圧が指摘されている方でも加入しやすいでしょう。
ただし、一般の保険に比べて保険料が割高になったり、保障内容が限定されたりする場合があります。そのため、保障内容と保険料のバランスを確認したうえで検討することが重要です。
保険についての疑問は、「auマネープラン相談」でファイナンシャルプランナーに尋ねてみてはいかがでしょうか。初めてご利用になる場合は、疑問を解消できるまで何度でも無料でご相談いただけます。ぜひお気軽にお問い合わせください。
高血圧を含む持病がある方向けの医療保険とは?
一般的な医療保険への加入が難しいときは、持病があっても加入しやすい保険を検討してみましょう。次の2つの医療保険は、持病があっても加入しやすいように工夫されています。
- 引受基準緩和型保険
- 無選択型保険
それぞれの保険の特徴を紹介します。
引受基準緩和型保険
引受基準緩和型保険とは、告知項目が少ない医療保険です。一般的な医療保険よりも健康状態についての質問が少ないため、持病がある方や血圧が高めの方も加入しやすいでしょう。例えば、次のような告知項目が設定されています。
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引受基準緩和型保険の告知項目例
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告知項目にすべて「いいえ」と答えられるときは、原則として保険契約が可能になります。告知項目は保険会社によって異なるため、一つでも該当する項目があるときは別の保険を検討してみましょう。
無選択型保険
無選択型保険とは、告知項目のない保険です。持病についても問われないため、入院や手術をしたことがある方や現在治療中の方、血圧の高さを指摘されている方も加入しやすいでしょう。
ただし、無選択型保険は、加入後一定期間は給付金の金額が低くなったり、保障が適用されなかったりといった制限が課せられることがあります。また、死亡保障を付加する場合、持病による死亡は持病以外による死亡よりも保険金額が低く設定される保険もあります。
持病や健康状態により加入できない保険があると、「加入できればどの保険でもよい」と考え、保障内容が後回しになるかもしれません。しかし、保険選びにおいては「加入できるかどうか」はもちろんのこと、「どのような保障を得られるか」が重要です。必要な保障を得るためにも、複数の保険を比較し、慎重に選ぶようにしましょう。
高血圧の方が保険に加入する際の注意点
高血圧の方が保険に加入する際には、次のポイントに注意が必要です。
- 正しく告知する
- 持病のある方向け以外の保険から検討する
- 特別条件を確認する
- 複数の保険商品を比較する
いずれも、高血圧の方以外にとっても重要なポイントです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
正しく告知する
無選択型保険以外の保険に加入するときは、告知を求められます。告知項目一つひとつを丁寧に読み、正しく告知するようにしてください。健康診断書を持っている場合は、記載されている数値や結果などを基に正確に告知書を作成しましょう。
引受基準緩和型保険は告知項目が少ないですが、一般的な保険は告知項目が多く、目を通すだけでも時間がかかるため、内容を十分に確認しないまま回答することもあるかもしれません。
内容に誤りがある場合、「告知義務違反」と判断され、保障を受けられない可能性があります。
保険は、不測の事態が生じたときに保険金や給付金などの保障を得るためのものです。「告知内容の確認が不十分なまま回答した結果、保障を受けられない」といった事態を防ぐためにも、時間をかけて丁寧に告知書を作成することが重要です。
持病のある方向け以外の保険から検討する
引受基準緩和型や無選択型は、持病がある方も加入しやすい保険です。しかし、一般的な保険よりも保険料が高めであるだけでなく、保障が制限される傾向にある点に注意が必要です。
高血圧や他の持病がある場合でも、まずは一般的な保険から検討してみましょう。保険会社によって加入基準が異なるため、いくつか比較検討するなかで加入できる保険が見つかる可能性があります。
一般的な保険への加入が難しい場合は、引受基準緩和型保険や無選択型保険などの持病がある方向けの保険を検討してみましょう。持病がある方向けの保険も、保険会社によって保障内容や保険料が異なるため、いくつか比較してから決めることが大切です。
特別条件を確認する
高血圧や他の持病がある場合、また既往歴がある場合などは、加入時に次のような特別条件を課せられることがあります。
- 特定の疾病を一定期間、あるいは永久的に保障対象外とする
- 特定部位については一定期間、あるいは永久的に保障対象外とする
- 所定の保険料よりも割高な保険料が適用される
保険に加入できたとしても、必要な保障を受けられなかったり保険料が高すぎたりする場合には、十分なメリットを感じられないこともあります。特別条件を詳細に調べ、納得できる内容なのか確認しておきましょう。
高血圧の場合は、死亡保障に対して保険料が割増になることがあります。妥当な保険料と思えないときは、別の保険も検討してみてください。
複数の保険商品を比較する
保険商品によって、保障内容や保険料が異なります。また、保障内容が同じであっても、保険会社が変わると保険料や特別条件も変わります。ご自身に合う保険を見つけるためにも、複数の保険商品を比較してから申し込むようにしましょう。
保険商品についての詳しい情報は、各保険会社のWEBサイトで閲覧できるほか、資料のダウンロードや取り寄せも可能です。必要な保障を適切な保険料で確保するためにも、まずは保険商品の情報を集めることから始めるとよいでしょう。
「どのような保障が必要だろうか」「保険料はどの程度が適切だろうか」と悩んだときは、ファイナンシャルプランナーに相談してみてはいかがでしょうか。
収入やローン返済額、家族構成などから適切な保険料を割り出すためのサポートも提供できます。ぜひ「auマネープラン相談」で、ファイナンシャルプランナーの無料相談をご利用ください。
血圧や治療状況に合わせて保険を選ぼう
高血圧になると動脈硬化を発症しやすくなるだけでなく、心疾患や脳血管疾患、がんといった死因上位にリストアップされる病気の発症リスクも高まります。
健康で生活するためにも、塩分の高い食べ物は食べないようにする、定期的に運動をする、喫煙や飲酒は避けるといった事柄を習慣化することが必要です。
また、高血圧を指摘されたときにすぐに医療機関を受診し、治療を開始することも大切です。治療を継続することで、血圧を正常値に保ちやすくなるだけでなく、医療保険やがん保険にも加入しやすくなります。
「auマネープラン相談」では、ファイナンシャルプランナーの無料相談をご提供しています。高血圧を指摘され医療費に対して不安を感じている方、また、医療保障や死亡保障を充実させたいと考えている方も、ぜひお問い合わせください。
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