保険見直し 2025.12.22

ネットで生命保険に加入するデメリットとは?メリットや向いている人も解説

ネットで加入できる保険は、いつでもスマートフォンやパソコンから手軽に申し込みができる点がメリットです。しかし、自分で情報を集めて内容を理解したうえで選択する必要があるなど、デメリットも存在します。

本記事では、ネットで加入できる保険のメリット・デメリットや選び方を解説します。

ネットで加入する保険とは

ネットで加入する保険とは、保険選びから契約まで、インターネット上で手続きを完結できる保険のことです。従来のように保険代理店や窓口に出向く必要がなく、スマートフォンやパソコンを使って、自宅でも外出先でも比較検討から申し込み、契約まで行えます。

ネットで加入する保険と、対面で加入する一般的な保険の違いは、以下のとおりです。

項目 ネットで加入する保険 対面で加入する保険
加入方法 インターネットで申し込みが完結 保険代理店や窓口で手続き
手続き スマートフォン・パソコンで自宅や外出先から完結
24時間対応
営業時間内に訪問
手続きに時間がかかる場合もある
保険料の傾向 窓口手数料がかからない分、割安なことが多い 人件費や手数料が含まれるため、やや割高になる傾向
相談・アドバイス チャットや電話での相談は可能。対面での丁寧な相談は基本的にないため、自分で調べて商品を選ぶ必要がある 対面で担当者と相談でき、提案を受けながら、商品を選択・カスタマイズできる
契約管理 契約内容の確認・変更・解約がオンラインで可能 担当者を通じて手続きをする

ネットで加入する保険は手続きが比較的簡単で、保険料や保障内容を比較しながら選べるため、時間や場所を気にせず加入できるのが特徴です。

一方で、対面で相談できないため、保障内容や特約の詳細を十分に理解しないまま加入してしまうリスクもあります。

ネットで生命保険に加入するデメリット

ネットで生命保険に加入する場合、商品の種類や保障内容など、必要な情報を自分で集めて判断しなければならないなど、いくつかのデメリットがあります。加入を検討する際は、デメリットを理解しておくことが大切です。

ここでは、ネットで生命保険に加入する場合に把握しておきたいデメリットを解説します。

自分で情報収集して手続きを進める必要がある

ネットで生命保険に加入する場合、自分で情報を集めながら手続きを進めなければなりません。

保険商品は種類が多く、保障内容や特約、保険料の仕組みなど理解すべきポイントが複雑で、比較検討には時間がかかります。

また、複数の保険会社の資料やサイトを見ながら内容を整理する必要があるため、情報量が多く、混乱しやすい部分もあるでしょう。どの商品が自分に合っているのか、判断しにくいこともあります。

さらに、申し込みの入力作業や書類の提出も自分で行う必要があり、手続きに手間がかかる場合もあります。

ネット加入は手軽に感じられますが、主体的に調べて進める必要があり、想像以上に時間がかかる点がデメリットです。

商品の理解が不十分なまま加入するリスクがある

ネット経由で生命保険に加入する場合、商品内容を十分に理解できないまま契約してしまうリスクがあります。生命保険では、保障範囲や給付条件、免責事項、特約の有無など重要なポイントが多く、重要事項説明書や約款をしっかり確認することが欠かせません。

しかし、ネット保険では基本的に自分で資料を読み込み、内容を理解したうえで判断する必要があります。対面販売の商品であれば、担当者が制度や保障内容をわかりやすく説明し、疑問点にもその場で回答してくれるため理解しやすいのに対し、ネット加入ではサポートが限定的で、誤解や思い込みのまま契約してしまう可能性があります。

その結果、いざ保険金請求の場面で「対象外だった」「思っていた保障と違う」といったトラブルにつながる可能性があるため注意が必要です。

商品や特約の選択肢が限られるケースが多い

ネットで加入できる生命保険は、商品内容がシンプルで理解しやすい点が魅力ですが、一方で選べる商品や特約の種類が限られているケースが少なくありません。

オンライン販売では、保障をわかりやすくするために内容を絞った商品が中心となるため、対面販売で取り扱われているような多様な特約が選べないこともあります。

シンプルで加入しやすい反面、選択肢の幅が狭く、より手厚い保障を求める人には物足りなく感じられることもあるでしょう。

選択肢が限られているため比較しやすいというメリットはあるものの、自分の希望に合った保障の保険が見つけられない可能性もあります。

手厚いサポートが期待できない場合がある

ネットで生命保険に加入する場合、手厚いサポートを受けにくい点がデメリットです。対面型の保険では、担当者が定期的に連絡を取り、ライフスタイルの変化に応じた保障の見直しや、給付金請求の手続きの案内など、加入後も継続的なフォローが行われます。また、困ったときに相談できる窓口があり、手続きも担当者がサポートしてくれるため安心です。

一方、ネット保険では基本的に加入後の管理や各種手続きを自分で行う必要があり、更新手続きや保障内容の確認、住所変更や名義変更なども、自らサイトや書類で対応しなければなりません。

給付金の請求方法についても自分で調べて進める必要があるため、手続きに不安がある人には負担に感じられることもあるでしょう。ネット加入でもチャットやメール、電話で問い合わせることはできますが、対面販売のように個人の状況や希望に合わせたきめ細かいサポートは期待しにくい点は理解しておく必要があります。

ネットで加入する保険は手軽で便利な反面、さまざまなデメリットがあります。「auマネープラン相談」では、無料で保険のプロに相談でき、ネットで加入する保険の選び方や注意点についても相談が可能です。自分だけで選ぶのが不安な方は、ぜひご活用ください。

ネットで生命保険に加入するメリット

ネットを利用した加入はいくつかのデメリットがあるものの、自分のペースで選べるなど、メリットも多くあります。ここでは、ネットで生命保険に加入するメリットについて解説します。

自分のペースで選べる

ネットで生命保険に加入するメリットは、自分のペースで保険を選べる点です。対面型の保険では、営業担当者と面会したり、代理店や窓口の営業時間に合わせて手続きを行ったりする必要があり、時間や手間がかかります。

一方、ネットで加入する保険なら、自宅や外出先からスマートフォンやパソコンで手軽に比較検討し、申し込みが可能です。自分の都合に合わせてゆっくりと保障内容や保険料を比較できるため、焦らず納得のいく選択ができます。

また、資料を確認したり見積もりを取り直したりする作業も、好きなタイミングで行えるため、忙しい人でも無理なく加入手続きを進められます。

比較的簡単な手続きで申し込める

ネットで加入する生命保険は、比較的簡単な手続きで申し込める点もメリットです。インターネット環境さえあれば、24時間いつでも自分の都合に合わせて申し込みが可能です。契約したい商品があらかじめ決まっている場合は、手続きもスムーズで手間がかかりません。

また、店舗への来店や担当者との対面が不要で、すべてオンライン上で契約手続きを完結できるため、忙しい人でも時間を有効に使いながら加入できます。

さらに、書類提出や保険料の支払い手続きもオンラインで進められるケースが多く、効率的に保険契約が完了します。

保険料が安い傾向にある

ネットで生命保険に加入するメリットとして、保険料が比較的安い傾向にある点も挙げられます。オンライン契約では、営業担当者による対面対応や店舗運営が不要になるため、人件費や施設維持費などのコストを抑えられます。その分、保険料を低めに設定している商品が多く、同じ保障内容でも対面販売より保険料を抑えて加入できる場合があります。

また、加入手続きや書類提出もオンラインで完結するため、手間が少なく効率的に契約できる点も魅力です。コストを抑えながら必要な保障を確保したい人にとって、ネットで加入する保険は検討する価値のある選択肢といえるでしょう。

シンプルな商品が多く保障内容を理解しやすい

保障内容がシンプルで理解しやすいことも、ネットで加入できる生命保険のメリットです。オンラインで提供される保険商品の多くは、複雑な特約や細かい条件が少なく、初めて保険を選ぶ人でも比較的簡単に内容を把握できます。

そのため、保険選びに慣れていない方でも、必要な保障や保険料を感覚的に理解しながら選択できます。

また、オンライン上で保障内容や保険料を一覧で比較できるケースが多く、時間をかけずに納得のいく商品を選ぶことが可能です。シンプルな設計は加入手続きの負担も軽く、効率的に契約を完了させたいときに役立ちます。

「ネットで加入する保険に興味はあるけれど、本当にこれでいいのか不安」という方は、一度「auマネープラン相談」に相談してみてはいかがでしょうか。ファイナンシャルプランナーが、保険の内容や保険料の妥当性などを一緒に確認するため、後悔のない保険選びができます。

ネットで加入する生命保険に向いている人・向いていない人

ネットで加入する保険はメリット・デメリットがあり、誰にでも向いているわけではありません。向いている人・向いていない人がいるため、まずは自分に向いているかを確認することが大切です。

ここでは、ネットで加入する生命保険に向いている人・向いていない人の特徴を紹介します。

向いている人

ネットで加入する保険は、次のような人に向いています。

  • すでに加入したい保険が決まっている人
  • 保険料をできるだけ抑えたい
  • 保険に関するある程度の知識がある人

すでに加入したい保険の商品や保障内容が決まっている場合、比較検討や相談に時間をかける必要がないため、ネットでの加入が向いています。ネットで加入する保険は比較的手続きが簡単で、希望の商品をスムーズに申し込めるため、効率的に契約を進められるでしょう。

また、オンライン契約では、店舗の運営費や人件費がかからない分、対面販売よりも保険料が割安に設定されていることが多いため、コストを抑えて必要な保障を確保できます。

さらに、保険に関する基本的な知識があり、保障内容や特約の意味を理解できる人であれば、自分の判断で適切な商品を選びやすく、ネット保険の利便性を最大限に活かせるでしょう。

手軽さとコスト面を重視しながら、自己判断で適切な保険を選べる人に適した選択肢です。

向いていない人

次のような人は、ネットで加入する保険にはあまり向いていません。

  • 保障内容や仕組みについて直接説明を受けてから加入したい人
  • オンライン手続きの操作に慣れていない人
  • 保険加入後にサポートを受けたい人

ネット保険は手軽で便利な反面、すべてオンラインで手続きを行う必要があるため、向いていない人もいます。

まず、保険について詳しく話を聞いてから納得して加入したい人には不向きです。ネットで加入する保険は基本的に自分で資料を読み、内容を理解したうえで契約する必要があるため、対面での説明や相談を重視する人には物足りなく感じられることがあるでしょう。

オンライン手続きの操作に慣れていない人も、注意が必要です。申し込みや書類提出、保険内容の確認などはすべてオンラインで行うため、操作に不安があると手続きがスムーズに進まないことがあります。

さらに、加入後も給付金請求や契約内容の変更などでサポートを受けたい人にとって、ネットでの加入は対面型に比べて手厚いサポートが期待しにくい点も理解しておく必要があります。

ネットで加入する保険の選び方

ネットで加入する保険を選ぶ際には、他の保険と同じく、以下の3つのポイントを押さえることが大切です。

  1. 掛け捨て型か貯蓄型か
  2. 保険期間は終身型か定期型か
  3. 保険金額は必要保障額を満たしているか

まず、保険の種類として、「掛け捨て型」か「貯蓄型」かを確認しましょう。掛け捨て型は保険料が割安で必要な保障を手軽に確保できる一方、基本的に満期時や解約時に返戻金はありません。貯蓄型は保険料は高めですが、将来の運用結果や契約条件に応じて解約返戻金や満期保険金を受け取れるため、資産形成にも活用できます。

次に、保険期間のタイプをチェックします。終身型は一生涯保障が続くため長期的な安心を得られますが、保険料は高めです。定期型は一定期間だけの保障で保険料を抑えやすく、必要な期間だけ手厚い保障を確保したい場合に適しています。

保険金額が自分の必要保障額を満たしているかの確認も重要です。生活費や教育費、住宅ローンなどを踏まえ、十分な保障を確保できる金額を設定しましょう。

これらのポイントを整理することで、ネットでの加入でも自分に合った保険を選びやすくなります。

ネットで手軽に保険に加入したいが、「どの商品が自分に合っているのかわからない」と迷ったときは、「auマネープラン相談」をご活用ください。保険のプロがお客さまのライフプランに合わせ、最適な保険選びをサポートします。

ネットで生命保険を選ぶときの注意点

ネットで生命保険を選ぶ際は、注意すべきポイントがいくつかあります。保障内容や保険料、契約条件を自分で確認する必要があるため、内容を十分に理解してから契約することが大切です。

ここでは、ネット保険を選ぶときに押さえておきたい主な注意点を解説します。

保障内容をよく確認する

ネットで生命保険に加入する場合、対面での説明がないため、保障内容を十分に確認することが重要です。内容を正しく理解せずに契約すると、実際に保険金を請求する場面で「対象外だった」「思ったより支給額が少ない」といった状況が起こる可能性があります。この場合、契約時の確認不足として扱われ、保障を受けられないことは契約者の自己責任となるでしょう。

保険金額や保障対象、給付条件など、契約に関わる重要なポイントをしっかり確認したうえで申し込むことが大切です。資料や公式サイトでの説明をよく確認し、必要に応じて問い合わせ窓口も活用しましょう。

不明点はコールセンターに問い合わせる

加入の際に生じた疑問点は、そのままにしないことが大切です。商品内容や特約の仕組みなどで不明な点があれば、必ずコールセンターに問い合わせて確認しましょう。

ネットで加入する生命保険は対面で説明を受けられないため、自己判断で進めてしまうと、意図していた保障が受けられない可能性があります。疑問を解消しながら手続きを進めることが、契約後のトラブル防止のために重要です。

申告情報は漏れや誤りのないよう入力する

ネットで申し込むときは、申告情報の入力に注意が必要です。申し込み時には、健康状態や既往歴などを正確に申告する「告知義務」があり、入力漏れや誤りがあると、契約解除や保険金不払いにつながる可能性があります。

申告内容と実際の状況が異なる場合も、告知義務違反と判断され、保険金が支払われないことがあります。入力項目は自己申告となるため、内容をよく確認しながら正確に入力し、送信前に間違いがないか念入りに見直しましょう。

提出書類を不足なく揃える

申し込みにあたっては、必要な提出書類を事前に確認し、不足なく揃えておくことが大切です。本人確認書類やマイナンバー関連の書類、口座情報の提出が求められる場合があり、用意が間に合わないと手続きが遅れる原因になります。

また、提出方法がオンラインアップロードのみの場合も多く、紙の書類をスマートフォンで撮影してデータ化する必要があるケースもあります。データ化が必要な書類がないかもチェックしておきましょう。あらかじめ必要書類を確認し準備しておくことで、スムーズに申し込みができます。

ネットで加入する保険は手続きが簡単な一方で、選び方を誤ると希望する保障を受けられない可能性があります。「auマネープラン相談」では無料で保険のプロに相談でき、お客さまの希望をヒアリングして最適な保険選びをサポートします。加入してから後悔しないためにも、ぜひご活用ください。

ネットで加入する保険のメリット・デメリットを理解して自分に合った保険を選ぼう

ネットで加入できる生命保険は、保険料が抑えられ、24時間いつでも自分のタイミングで申し込めるなど、手軽さと利便性が魅力です。一方で、商品について自分でしっかり理解しなければならず、加入後のサポートが限定的になる可能性があるといった注意点もあります。

ネット保険が向いているかどうかは、保険に対する知識や求めるサポート体制によって異なります。十分な保障を確保するためにも、ネット加入のメリットとデメリットをよく理解し、自分に合った方法を選びましょう。

ネット保険も含め、自分に合った保険が知りたい方は「auマネープラン相談」をご活用ください。ファイナンシャルプランナーが、お一人おひとりのライフプランに合わせて最適な保険選びをサポートします。無料で相談できますので、お気軽にご利用ください。

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