保険見直し 2023.3.31

生命保険の必要性は?結婚・出産などライフステージ別の考え方をわかりやすく解説

就職や結婚、出産など、ライフステージの変化を機に加入や見直しを考えることも多いのが生命保険です。自分に必要なのかどうか判断できず悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、生命保険の必要性が高い方と低い方の特徴や、ライフステージによる考え方の違い、生命保険を検討するポイントを解説します。

自分に生命保険は必要なのか、必要ならばどのような保障なのか判断できるようになりましょう。

生命保険の必要性

生命保険は、もしものときの経済的なリスクから、自分や家族の生活を守るための備えです。

保険加入者はあらかじめ保険料を負担し、死亡や病気、ケガ、介護などの「もしも」が起こったとき、保険金や給付金を受け取れます。

生命保険には、人の生死に関係して保険金が支払われる「死亡保険」、病気やケガ、介護に対して給付金が支払われる「医療保険」や「介護保険」などの種類があります。

もしもに備えるほか、将来必要となるお金の準備を目的に利用される生命保険もあります。例えば、子どもの教育資金準備のための「学資保険」、老後の生活資金準備のための「個人年金保険」などです。

加入目的はさまざまですが、「自分や家族の生活を守る」という点は共通しています。

生命保険は「絶対必要」あるいは「不要」とは一概にいえません。生命保険の必要性やどのような保障が必要かは、置かれている状況や考え方によって人それぞれ異なるからです。

生命保険の必要性が高い方の特徴

一般的に生命保険の必要性が高いとされるのは、死亡や病気・ケガなど、もしものときに経済的に困る人がいる方や、お金が足りなくなくなる可能性の高い方などです。

より詳しい内容を、以下で解説します。

誰かの経済的な支えになっている方

誰かの経済的な支えになっている方は、一般的に生命保険の必要性が高いとされます。

例えば、稼ぎ手として一家を支える方、独立していない子どもがいる方、親や兄弟姉妹に仕送りをしている方などです。このような方に万一のことがあると、のこされた方の生活が立ち行かなくなるおそれがあります。

また、生命保険の必要性は、収入だけでなく非金銭的な支えも考慮して判断しましょう。

家事や育児、介護などを担っていた方にもしものことがあれば、家計を支えている方の就労が制限されて収入が減少したり、第三者に依頼するために支出が増加したりするおそれがあります。

もしものときに資金が不足しそうな方

資産が少ない方や収入が少ない方は、病気やケガにより収入が減ったり治療費などで支出が増えたりすると、生活資金が不足する可能性が高いといえます。

このような方は治療費や収入減少に備えるため、医療保険や就業不能保険などの必要性が高くなります。

保有する財産よりも借金が多い方

保有する財産や死亡退職金などでは完済できない借金のある方は、借入額に相当する死亡保険に加入した方がよいといえるでしょう。

亡くなった方がのこした借金の返済義務は、原則として遺族(相続人)に引継がれるため、のこされた家族の負担となってしまいます。完済できる場合や相続放棄して返済を免除される場合でも、相続できる財産が減り、生活の立て直しが難しくなるかもしれません。

公的保障や企業保障が手薄な方

自営業者やフリーランス、中小企業に勤める会社員など、公的保障(社会保障)や企業保障が手薄な方は生命保険の必要性が高くなります。

特に国民年金と国民健康保険に加入する自営業者やフリーランスの方は、厚生年金や健康保険に加入する会社員や公務員よりも公的保障は手薄になりがちです。保障が足りなければ、自分で生命保険に加入して備える必要があるといえます。

生命保険の必要性が低い方の特徴

一般的に生命保険の必要性が低いとされるのは、自分が経済的に支えている人がいない方や、もしものときに困らない十分な貯蓄がある方などです。

より詳しい内容を、以下で解説します。

経済的に支えている人がいない方

経済的に支えている人がいない独身の方は、亡くなったときにまとまったお金を残す必要は基本的にありません。

子どものいない共働き夫婦の場合、それぞれ自立して生活できる程度の収入があれば生命保険の必要性は低くなります。

一方、独身であっても、親や兄弟に仕送りをしている方は生命保険による備えを検討すべきでしょう。

また、経済的に支えている人がいなくても、自分が病気やケガ、働けなくなったときの備えは必要です。自分の生活を守るため、医療保険や就業不能保険を検討すると良いでしょう。

十分な貯蓄がある方

もしものときに自分や家族が困らないだけの貯蓄があれば、生命保険の必要性は低くなります。いざというときにお金は足りそうか、事前に確認したうえで生命保険の必要性を判断しましょう。

なお、ほかの用途で使う予定のある貯蓄は当てにしてはいけません。もしものときに備えるための貯蓄は、もしものことがあるまで原則使ってはいけないお金だからです。

ほかの用途で使う予定の貯蓄を当てにしていると、本来の目的どおりにお金を使った場合、もしものときにお金が足りなくなるおそれがあります。また、もしものときに備えるための貯蓄を本来とは違う理由で使ってしまうと、本来の目的に使えなくなります。

生命保険に加入すれば、準備しておきたい金額に応じた保険料を支払い、もしものときには保険会社から必要なお金を受け取れます。このようにリスクを自分で抱え込まず、保険会社に移転することで自由に使えるお金を増やせるのも、生命保険メリットです。

ライフステージ別・生命保険の必要性

生命保険の必要性は、就職、結婚、子どもの誕生・独立、住宅購入など、ライフステージによっても変わっていきます。ここでは各ライフステージにおける生命保険(主に死亡保障)の必要性とその変化を確認しましょう。

ライフステージ 必要性について
就職(独身) ・扶養家族がいなければ、基本的に高額な死亡保障は不要
・自分の病気やケガ、働けなくなるリスクへの備えを優先して検討する
結婚 ・夫婦それぞれの働き方に応じて生命保険の必要性は異なる
・夫婦両者が経済的に自立して生活できる程度の年収があれば、死亡保障の必要性は低い
・収入だけでなく、家事や育児など非金銭的な支えも考慮して必要性を判断する
子どもの誕生 ・子どもが独立するまでにかかる養育費や教育費の備えが必要となる
子どもの独立 ・死亡保障の必要性(必要保障額)は低下する
・年齢が上がり、夫婦の医療・介護保障、老後資金準備の必要性は高まる
自宅購入 ・団体信用保険に加入する場合は、一般的に必要保障額が下がる
・保険(保障額)を見直すべきタイミング
独立(自営業) ・社会保障の減少、借り入れの増加などにより生命保険の必要性が高まる

このように家族構成や生活環境、働き方などが変化すると必要な保障内容も変わり、保険の加入や見直しが必要になることがあります。

生命保険への加入を悩んだときに確認したい点

まずはリスクを洗い出し、公的保障や企業保障、貯蓄など、すでにある備えで不足がないかを確認しましょう。不足があれば生命保険による備えを検討します。

誰のため、何のために加入するのかを明確にし、加入目的にあった生命保険を選ぶことが大切です。もしものときに自分や家族を守れる生命保険を選びましょう。

また、最優先は必要な保障の確保ですが、保険料とのバランスも重要です。無理なく支払える保険料かどうかを確認しましょう。貯蓄性のない、いわゆる「掛け捨て型」の保険であれば、比較的安価な保険料で大きな保障を確保できます。

保障が足りないのは問題ですが、手厚くし過ぎると保険料の負担が増えてしまいます。生活を守るための保険が生活を圧迫するのは本末転倒です。保険料が払えなければ、保障は受けられなくなってしまいます。

生命保険の相談はauフィナンシャルパートナーへ

生命保険の必要性は人によって違い、それぞれが置かれている状況に応じて個別に判断しなければなりません。ライフステージの変化によって必要な保障内容が変わり、加入している保険の見直しが必要になる場合もあります。

「どのような保障が必要なのか」「そもそも自分に保険は必要なのか」「現在加入している保険は自分にあっているのか」など、保険に関する悩みは多数存在します。そんなときには、お金のプロであるFPへの相談も視野に入れてはいかがでしょうか。

auフィナンシャルパートナーの「家計見直し相談」では、このような生命保険の相談にも対応しており、一人ひとりの状況にあわせたオーダーメイドの提案を行っています。

専門的な知識が必要になる保険の見直しを自分で判断するのは難しいものですが、家計見直し相談ではキャッシュフロー表を作成して、合理的な見直しプランをご提案可能です。

保険に関する疑問や悩みがある方は、ぜひこの機会に家計見直し相談をご活用ください。

まとめ

生命保険の必要性は、自分が経済的に支えている人の有無、公的保障や貯蓄による備えの有無・金額によって人それぞれ違います。

また、必要な保障内容は、家族構成や働き方など、ライフステージの変化によっても変わり、すでに加入している保険の見直しが必要になることもあります。

自分には生命保険が必要なのか、現在加入している保険は自分にあっているのか判断できず悩んでいる方は、auフィナンシャルパートナーに相談してはいがでしょうか。

執筆者名:
竹国 弘城
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